安全でおいしいはちみつを求めて③(契約養蜂家訪問)

1.CIPSA社 契約養蜂家 マウリシオ氏訪問(2011.2.3)その1

今日はブエノスアイレスから南へ約200Km移動し、(昨日のLincoln地区よりは100Km近い!)Ranchos(ランチョス)地区にある契約養蜂家、マウリシオ氏を訪ねました。とっても友好的なおじさんでした!(来日したことがあるそうです)

マウリシオさんはこの道50年のベテラン養蜂家で約800群(箱)のミツバチを保有し、採集したはちみつをCIPSA社に納品しています。

              マウリシオ氏(右)と息子さん

2.巣箱を開けると・・・

近くの蜂場(ほうじょう)を案内されました。日本と違うところはいろいろありますが、巣箱を地面に直接置かないで(日本では直接置く)台の上に巣箱を置きます。これは腰を痛めないため(かがんで作業するため腰を痛める)の対策だそうです。日本に限らず昔から腰痛に悩む養蜂家は多いのです・・・

←なるほど。これなら確かに作業がしやすい!みたい。

蜜の入った巣枠を取り出すマウリシオさん。薫煙器(くんえんき・煙を出す養蜂用の道具)を持つ私は助手です。 ↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.たっぷりと蜜の貯まった巣枠

ミツバチたちが集めた蜜(はちみつ)は巣に蓄えられ時間をかけて糖度を高めます。(ミツバチが行う濃縮作業・羽で風を送り水分をとばします)糖度が高まると保存のため、写真のように巣にふたをかけます(蜜蓋・みつぶた)糖度は80度以上ありました。

この蜜蓋(日本の養蜂家は『みつぶた』と呼んでいます)の巣枠を取り出し、日本では蜜刀(みつとう)という刃物で蜜蓋を切り、現場にて遠心分離機を使いはちみつを採集します。が、アルゼンチンではこの採集方法ではないのです!※採集方法は次回詳しくお伝えします。

4.蜜源植物(みつげんしょくぶつ)のご紹介

アルゼンチンには実に様々な蜜源植物(はちみつの採集される対象となる植物)がありました。いくつかご紹介いたします。

←アザミ

国道沿い、山林などいたるところに咲いていました。鋭いトゲがある!

テレオルクローバー→

クローバーは何種類かあります。日本にもあるシロツメクサはこの時期、終わっていました。

←アルファルファ

牛たちにとって栄養豊富な飼料作物です。

ヒマワリ→

ヒマワリ油を摂ります。広大な面積のヒマワリ畑をあちこちで見かけました。

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