1.CIPSA管理倉庫の見学(2011.2.2)車窓から見える風景
ブエノスアイレスから西へ約350Km(車で移動、約5時間)移動し、Lincoln(リンコン)地区にある同社管理倉庫を訪ねました。
道中、まっすぐな国道は両側がずーっと畑です。ヒマワリ畑、大豆畑、アルファルファなどの牧草が延々と続きます。それらの畑の広さは区切りが無いほど広く、「果てしなく続く」という言葉がぴったりでした。
また、牧畜がさかんな国でもあり、いたるところにのんびりと草を食べている牛たちを見かけました。写真は牛飼いのおじさんです。馬にまたがっている姿がかっこいい!馬に乗せてもらおうとしたら、「ダメ!」と言われました。(おじさんの後ろには広いヒマワリ畑が見えます)
2.管理倉庫到着
朝の7時に出発し、12時近くにようやく到着。倉庫前で責任者のクリスティン氏と。これから原料の視察が始まります。
3. サンプリングから始まります。
CIPSAには700人の契約養蜂家がいます。養蜂家は国の機関であるSENAPA(農畜食糧品質管理センター)からRENAPAと呼ばれる番号を与えられます。その番号が採集したはちみつのドラム缶に記載されているため、養蜂家ごとのトレースが可能となります。
また、原料受け入れ段階で付与されたバーコード(ドラムに記載)にて、受入日・採集地域・養蜂家名・養蜂家ごとの入荷量・検査の進捗状況が随時本社に送られデータ管理されています。
入荷したはちみつは直ちにサンプルを採取し(写真)検査用と保存用に分けられます。倉庫内検査室ではちみつの基準検査後、公的機関でさらに検査され、パスしたものだけが輸出用としてここで出荷を待ちます。また、保存用サンプルは契約養蜂家ごとに2年間保存し、万一に備えているとの事でした。
4.入荷はちみつの試食
入荷したばかりのはちみつを試食しました!とてもさわやかな花の香りが漂う味です。これは蜜源植物(はちみつが採れる対象となる植物)がクローバー、アルファルファなどであるため(この地域は)クセの少ない、どちらかというとやわらかめの味と香りのようです。私的には「日本人好み」のはちみつであると思いました。
※アルゼンチンは国土が広いため、各地で様々なはちみつが採集されます。地域により、味・香り・色などに違いが表れます。
写真、私の後ろ側にあるのは入荷したはちみつです。ドラムには約300Kgのはちみつが入っています。日本では通常、採集したはちみつは24Kgの1斗缶で保存しましが、300Kgのドラムの大きさとその量には圧倒されました!
★管理体制が明確であること、そして「安全で高品質のものを輸出したい」というラウラ社長の言葉のように、入荷から輸出までの工程を検査も含め重視していることが確認できました。そして原料を加工する工程が全く無いことは採集されたはちみつがそのまま(天然のまま)商品になることにつながります。収穫のある1日でした。
※明日はいよいよ契約養蜂家訪問です。