年の瀬に

押し迫って鬼のように働くサンタクロースはトナカイの。
(あれも馬車っていうのでしょうか。イラストや漫画で見るのは空を飛んでいるイメージなので、もはや馬車ですらないのかな?)

そうトナカイの荷車を切り離して。トナカイの背中に跨って。食いしばるその歯をマスクの奥に隠しながらムチ…じゃなくてベルを振るうサンタクロースに明日の中山の馬場を颯爽と走り抜けてもらった方が。見るだけの方は疲れを癒せます。

皆さんの枕元にはプレゼントはありましたかねもちろん私の元には
ありませんでした。きっといい子ではなかったのでしょう。

年の瀬に関わらず我々養蜂に携わる人間にとって今年は大変忙しい一年になったのではないでしょうか(一年の第4コーナーを過ぎる秋以降)。先月下旬、秋田の生産者の方に会いに行きました。ミツバチの越冬のため、温暖な場所へ蜂を移動させる直前にお邪魔を。


雪まじりの雨が落ちる山で、熊除けの電気ワイヤーを横目に、冷たい空気と巣箱を囲んで除草剤の話をするのは何とも滑稽。と言ったら怒られてしまいますかね。情景だけは趣深いと言っておきましょう。

我々はサンタクロースみたいに極寒の真冬の夜を飛び回ることはしませんが、
ミツバチは春の訪れと共に木々の間をぬって、緑から緑、花から花へ、夏は空に向かって秋は夕日を背に、きっとお宅の庭先にも顔を出したかもしれません。人知れず常に飛び回っています。

その姿こそが。こたえであり。すべて。のような気がします。

ヒトの不信に対してどうお応えしていくかは我々の責務であり、その努力を惜しんではいけません。なにより蜂は悪くありません。蜂は言葉を発しませんがおそらく答えを知っていることでしょう。是非聞いてみたいところでもあります。
(我々の慌てぶりを見て「あの生き物はいったい何やってんだ?」とその醜態に呆れてるかもしれませんね。)


問い合わせを多く頂く中、あらためてご報告を。我々が扱う海外産、国産はちみつ全て農薬成分グリホサート検査実施しております。どうぞ安心して召し上がってください。

最後に今年もお歳暮ギフトは大変好評頂きありがとうございました。(一緒に近所の小学校からのかわいい訪問者の写真も。)そして年末年始は12月29日~1月4日までお休みをいただきます。まだ新型コロナウィルスが流行の兆しがあるそうです。皆様におかれましてもご自愛の上、どうぞ良いお年をお迎えください。

(来年、我々が往く道は忙しさのあまりペンペン草も生えないことでしょう。尻毛も生えないと思います。除草剤いらずを願って。)

カテゴリー: お知らせ, ミツバチ | コメントする